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  • 執筆者の写真shibuya

アーロン・ソーキンの脚本クラスを受講しました【初稿→リライトのコツ】

更新日:6月3日


アーロン・ソーキンの脚本クラス
レクチャーするアーロン・ソーキン

 

2023年の11月頃、「ソーシャル・ネットワーク」「スティーブ・ジョブス」「ザ・ホワイトハウス」などを手掛けたアーロン・ソーキンの脚本クラスを受講しました。

 

MasterClassというサービスを通して受講したのですが、このサービスは一度登録すると、一定期間内、授業が受け放題になります。

 

私は5つほどコースを受講したのですが、個人的には、ションダ・ライムズとアーロン・ソーキンのクラスが一番ためになりました。前回の記事で、ションダ・ライムズの授業について紹介したので、今回は、アーロン・ソーキンの授業中にメモしたことをシェアしていきます。

 

 

目次

 

 

アーロン・ソーキンの脚本術:書き方の指針


★「Intention」(意図)と「Obstacle」(障害)はドラマに必須

主人公が何を求め、また、何が障害となるのか……を考えることから始める

例えば……結婚式に行くためのロードトリップを主人公がしていて、数々の障害が邪魔する。観客に「がんばれ!」と思わせる


★主人公のIntention(意図)はシーン1で見せてもいい


★Conflict(対立、葛藤)が大切。充分にConflictを作る!


★アリストテレス「詩学」はおすすめ。ドラマとは何かがここに書かれている

(私はまだ読んでいません……)


★主人公は受動的であってはならない。Be Active!


★物語が進むにつれてStakes(危険度)をできるだけ上げていく


★最初の15ページと最後の15ページがもっとも大切

 


アーロン・ソーキンの脚本術:どうやって長編のアイデアを思いつく?


・気に入った短編を膨らませる


・新聞の記事を二つ選んで、つなげて物語を作ってみる


・古典を新しく書き換える

 


アーロン・ソーキンの脚本術:キャラクターの作り方


・「Intention」(意図)と「Obstacle」(障害)を決めると、キャラクターができあがる


・キャラクターの長い伝記・設定を書く必要はない


・あなた自身とは違ったキャラクターを書け


・あなたにとってのアンチ・ヒーローを考えてみる

 


アーロン・ソーキンの脚本術:観客についての考え方


・観客は作品を与えられるだけでは満足しない

観客は、参加したがっているのだから、すべてを語らず、観客が参加する余地を作る


・ただし、観客を混乱させてはならない


・脚本家が犯す最悪の罪は、観客が既に知っていることをもう一度語ること

 


アーロン・ソーキンの脚本術:書く習慣をつけるには


・書く栄養に必要なものをたらふく食べる……たくさんリサーチをしたり、人と会って話したりすることも大切


・まず、最初のシーンを書いてみる


・脚本を書くツールを使う。Final Draft(注:横書きのシナリオを書くソフトなので、日本での使用はあまり一般的ではない)やIndex Cardなど


・あなたが好きなことを、あなたらしい方法で書く


・書くことはバイオリンの練習と同じ。練習すればするほど上手くなる


・進歩にのみフォーカスする

 

「書けなくて悩んだことはあるか、ライターズブロックに直面したことがあるかって聞かれるたび、笑っちゃうんだよね。だってそれって僕にとってデフォルトの状態だから」Byアーロン・ソーキン


 

アーロン・ソーキンの脚本術:シーンを書くときに気をつけること


・一つひとつのシーンの意図を明確にする


・オープニングシーンでテーマを示す


・オープニングシーンで観客を掴む


・オープニングシーンで主人公を紹介する。語るのではなく、見せる


・シーンのなかで、意図・障害・葛藤……を示す


・あなた自身の視点で書く


・説明は必要なときにだけ書く

 


アーロン・ソーキンの脚本術:人の心を引きつけるセリフを書く方法


・リズムを大切に! リサイタルのように! セリフは音楽である


・現実にいる人の言葉をそのまま書くな


・書いている人物の役を演じろ。歩き回れ。シーンをやってみて!


・自分で演じて、効果的かどうか確かめる

 


アーロン・ソーキンの脚本術:初稿→リライトの流れ


・リライトするのは最後まで書いてから。まずは最後まで書いてみる。書ききったあとに気がつくことも多い


・書ききったあとで、「これは本筋に必要ない葛藤」だと思ったら消す


・あなたが大好きな箇所も思い切って削る

例えば、自分で気に入っているジョークでもそれがプロットに関係なければ削除。プロットばかりの脚本がいいわけではないが、削除したほうがいいことが多い


・誰の意見を聞くかに注意深くなる。脚本が読める人に聞く。医者ではない人に身体の相談をしても意味がない


・誰かの意見を聞くときは、「解決策」を聞くのではなく、「問題点」を聞く

 


アーロン・ソーキンから新人ライターへのアドバイス


・批評家や視聴者の声に惑わされすぎないで


・他人の作品を助けたり、書いたりするのはいいけれど、なぜライターになったか忘れないで。オリジナルを書いて!


・失敗することがとても大切。失敗から学べる

脚本スクールに通う異議は、「結果を気にせずに最悪のシナリオを書く機会を得たこと」。


・Write in Your Own Voice

自分自身の声で書く。ほかの人に似せようとしなくていい


他の人は何を観たがっている? テレビ局は何を求めている? と考えすぎると、活気のない作品になる。あなたがどれだけ他人を意識しても、全員を幸せにする物語を作ることはできない。


マクドのハンバーガーを作らないで!(すでにたくさん出回っているものを真似て作らないで、という意味かな?)


・たくさん映画を観て、脚本をたくさん読んで、たくさん書いて、そして、あなたをはげましてくれる人、脚本を読める人を見つけて!


・スティーブン・キングは毎日書いているけど、ほとんどの人は毎日書いてないから心配しないで



 


以上が、私がアーロン・ソーキンの脚本クラスを受講した際のメモの一部です。 


MasterClassを通して、様々な脚本家のクラスを受講したのですが、書き方のコツにバラエティがあり、興味深く感じました。

 

アーロン・ソーキンのアドバイスも、前回紹介したションダ・ライムズと同じところと正反対のところがあって……たったひとつの正解はないのだなあ、と改めて思いました。

 

本日、この記事を書きながら、「あ、いま書いている脚本、このアドバイスを使ったらこうリライトできるな……」というアイデアがいくつか浮かんできました。

 

アーロン・ソーキンのアドバイスをもとに、いまからリライトしてみようと思います!

 

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